きほん公開

セキュリティソフトは必要?Windows・Mac・スマホ別の判断

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  1. 1こんなとき

    ミナ

    セキュリティソフトって、買わないとダメなの? 無料のままでも大丈夫?

  2. 2見るポイント

    カギまる

    パソコンもスマホも、最初から守りが入っています。それで足りる人も多いですよ。

  3. 3次の一手

    カギまる

    端末ごとに「足りる人」と「足したほうが楽な人」を分けて説明しますね。

    ミナ

    自分がどっちか分かれば、迷わなくて済むね。

「セキュリティソフトは入れたほうがいいの?」「無料のままでも大丈夫?」。家電量販店やネットの広告で勧められて、迷っている人は多いと思います。

先に結論を書きます。

  • いまの Windows 11・Mac・iPhone・Android には、最初からウイルスなどへの守りが入っています。端末の基本ソフト(OS)とアプリを最新にして、アプリを公式のストアなどから入れていれば、有料ソフトを急いで買わなくてよい人も多いです
  • 有料のセキュリティソフトが役に立つのは、詐欺サイトや偽メールに気づく仕組みを足したい人、家族の端末もまとめて見たい人、困ったときに日本語で相談したい人です
  • Windows 10 を使い続けている人は、ソフトを足すより先に、延長サポート(ESU、2027年10月12日まで)への登録と、その後の移行の計画が先です
  • iPhone のために「ウイルス駆除アプリ」を探す必要はありません。入れるなら、詐欺サイトや迷惑 SMS の対策として選びます

この記事では、端末ごとの判断、無料の守りを確かめる方法、有料ソフトを選ぶときの3つの基準を説明します。有料ソフトを比べたい人は、おすすめ3製品の比較から読んでもかまいません。

セキュリティソフトは必要?端末ごとの目安

端末 最初から入っている守り 有料ソフトを足すかの目安
Windows 11 Windows セキュリティ(ウイルス対策、危ないサイトやアプリの警告など) 標準の守りを優先してよい。詐欺サイト対策や家族の分をまとめたいなら検討
Windows 10 Windows セキュリティは入っている。ただし Windows 自体のサポートは2025年10月に終了 まず ESU に登録(2027年10月12日まで)。ソフトを足しても Windows 自体の弱点はふさがらない
Mac アプリの署名などを確かめて実行を制限する仕組み(Gatekeeper)、不正なアプリの検出(XProtect) 標準の守りを優先してよい。Windows と同じ製品で家族の分をまとめたいなら検討
iPhone アプリは基本的に審査を通ったものだけ。アプリ同士が中をのぞけない仕組み ウイルス対策としては不要。詐欺サイト・迷惑 SMS 対策として使うなら検討
Android Google Play ストアのある端末では、Google Play プロテクト(アプリを定期的に確認) 標準の守りを優先してよい。家族の端末もまとめて見たいなら検討

それぞれ、もう少しだけ詳しく説明します。

Windows 11 にセキュリティソフトは必要?

Windows 11 には「Windows セキュリティ」が入っていて、ほかのセキュリティソフトを入れていなければ、通常はこのウイルス対策が働いています。危ないサイトやアプリを警告する機能もあります。

ランサムウェア(ファイルを使えなくして身代金を求めるウイルス)から大事なフォルダーを守る「コントロールされたフォルダー アクセス」という機能もありますが、初期状態ではオフのことが多く、使うなら設定でオンにします。

ほかのセキュリティソフトを入れると、Windows 標準のウイルス対策は自動で止まります。2つのウイルス対策を同時に動かさないでください。ぶつかって、うまく動かない原因になります。

Windows 10 は、ソフトより先に延長サポート

Windows 10 のサポートは2025年10月14日に終わりました。Windows セキュリティは入っていますが、Windows そのものの弱点(脆弱性)をふさぐ更新は、通常はもう届きません。

個人向けには、拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)に登録すると、2027年10月12日までセキュリティの更新が届きます。登録は「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」の「今すぐ登録」からです。Microsoft の案内では、PC の設定を同期している(Windows バックアップを使っている)場合は追加費用なし、ほかに Microsoft Rewards の 1,000 ポイントとの交換か、有料(30 米ドル相当+税)で登録できます。条件は変わることがあるので、登録画面の表示で確認してください。

セキュリティソフトは、Windows そのものの弱点をふさぐことはできません。ソフトを足すより先に ESU に登録し、期限までに、対応するパソコンなら Windows 11 への更新、対応しないなら買い替えを決めてください。

Mac にセキュリティソフトは必要?

Mac には、ダウンロードしたアプリの開発元の署名や Apple による確認を調べて、実行を制限する仕組み(Gatekeeper)や、知られている不正なアプリを見つけて止める仕組み(XProtect)が入っています。アプリは App Store か、開発元の公式サイトから入れます。

iPhone にセキュリティソフトは必要か

iPhone のアプリは、基本的に App Store の審査を通ったものだけが入ります。日本では2025年12月から App Store 以外のアプリの入手先も選べるようになりましたが、Apple はその場合のリスクを案内しています。よく分からないうちは、App Store 以外から入れないのがいちばん確実です。

iPhone 向けのセキュリティアプリは、パソコン版のように端末の中を広く調べることはできず、主な役割は詐欺サイトの警告や迷惑 SMS の振り分けです。製品によっては、iPhone 版で使えない機能もあります。

Android のセキュリティソフトの必要性

Google Play ストアのある Android 端末には「Google Play プロテクト」が入っていて、アプリを定期的に確認し、有害なアプリを見つけると警告したり止めたりします。初期設定でオンになっているので、オフにしないことが大事です。

アプリは Google Play から入れるのが基本です。ほかの場所から入れたアプリの危なさは、有料ソフトを足しても、すべては見抜けません。

まずは無料:最初から入っている守りを効かせる

  1. OS とアプリを最新にする:自動更新をオンにしておきます。古いままだと、どんなソフトを入れても弱点が残ります
  2. アプリは公式の入手先から入れる:スマホは App Store や Google Play、パソコンは公式ストアか開発元の公式サイトから。広告や SMS のリンクから入れない
  3. 標準の守りを切らない:設定画面で、一度だけ次を確認します
  • Windows:スタートメニューから「Windows セキュリティ」を開き、「ウイルスと脅威の防止」を見ます。ほかのソフトを入れていなければ、リアルタイム保護がオンになっていて、保護の更新が新しい日付になっているかを確認します。ほかのソフトを入れている場合は、そのソフトの名前が表示されます
  • Android:Play ストアアプリで右上のプロフィールアイコン→「Play プロテクト」を開き、アプリのスキャンがオンになっているかを確認します
  • ブラウザ:Edge・Chrome・Safari には、知られている詐欺サイトを開こうとすると警告する機能があります。設定でオフにしていないか確認します

これは「まず整えたい基本」です。ほかに、パスワードの使い回しをやめることと、大事なデータのバックアップも、ソフトとは別に必要です。パスワード管理ツールの始め方とスマホのバックアップのやり方で、無料で始める方法を説明しています。パスワードをスマホのメモに書いている人は、パスワードをメモ帳に保存するのは危険?も参考にしてください。

有料のセキュリティソフトで増えること

IPA(情報処理推進機構)は、日常の対策として、セキュリティソフトの定義ファイルを常に最新にしておくことを挙げています。Windows セキュリティのような標準の守りも、これにあたります。総務省のサイトも、OS やブラウザに標準の対策があることにふれたうえで、市販のソフトは必要に応じて検討するもの、という書き方をしています。

つまり、有料ソフトは「入れないと危ない」ものではなく、標準の守りに足すものです。足すと増えるのは、主に次のようなことです。

  • 詐欺サイトに気づきやすくなる:偽の通販サイトや偽のログイン画面を開いたときに、入力する前に警告する。ブラウザの警告と重なる部分もありますが、製品独自の判定が加わります。ただし、すべての詐欺サイトを見抜けるわけではありません
  • メールや SMS の段階で気づける:製品によっては、迷惑メールや危ない SMS の振り分けもある
  • 家族の端末もまとめて契約できる:1つの契約で複数台に入れられる。製品によっては、家族の端末の状態を確認できる
  • 困ったときに日本語で相談できる:電話やチャットのサポート
  • パスワード管理や VPN が付いてくる製品もある:ほかの対策も1つの契約にまとめられる

偽の警告画面で電話をかけさせるサポート詐欺や、宅配業者を名乗る偽メール・偽SMSのように、ソフトだけでは防ぎきれない、だまして操作させる手口も多くあります。有料ソフトを入れるなら、詐欺サイトへの対策があるかどうかを優先して比べるのが実際的です(3製品の比較)。

やらなくていいこと

  • ウイルス対策のソフトを2つ同時に動かす:うまく動かない原因になります。1つで十分です
  • 広告や警告画面から勧められたアプリを入れる:「感染しています」と出して入れさせるのは、よくある手口です
  • 広告や追加ソフトの案内が多い無料のソフトを、あれこれ入れる:標準の守りがあるなら、増やすほど管理が大変になります
  • iPhone のために「ウイルス駆除」アプリを探す:上で書いたとおり、iPhone では役割が限られます
  • いちばん高いプランを最初から選ぶ:守りたい台数と、必要な機能だけで選べば足ります
  • 期限が切れたソフトを入れっぱなしにする:期限が切れると、更新や一部の保護が止まる場合があります。続けないなら公式の手順で削除し、標準の守りがオンに戻ったかを確認します

有料ソフトを選ぶときの3つの基準

  1. 守りたい台数と端末:自分のパソコンだけか、スマホや家族の分もか。1台・3台・5台などの契約から選びます。iPhone や Mac で使えない機能がないかも確認します
  2. 詐欺サイトへの対策が入っているか:いまの被害の出方を考えると、ここを優先して比べます。今回紹介する3製品は、どれも詐欺サイトへの対策を公式に説明しています
  3. 更新料金と無料体験の条件:初年度だけ安い製品や、自動更新が初期設定の製品があります。無料体験でクレジットカードの登録が要るかどうかも確認します

おすすめのセキュリティソフト3製品を比較

ここでは、詐欺サイトへの対策を公式に説明している3つを紹介します。並びは順不同で、おすすめの順位ではありません。どれも30日間の無料体験があります。料金は2026年10月29日時点の公式サイトの表示で、変わることがあるので購入前に確認してください。

製品 台数 表示価格(税込)と条件 無料体験 向いている人
ESET HOME セキュリティ エッセンシャル 1台・3台・5台 1年版 1台 4,750円〜(希望小売価格) 30日 台数に合わせて選びたい人
ウイルスバスター クラウド 3台 1年版 6,490円(公式ショップ、自動更新ありの表示) 30日(カード不要、自動で有料にならない) 家族のパソコンとスマホをまとめたい人
ノートン 360 スタンダード1台・デラックス3台 5,280円〜(最初の1年間。更新時は高くなることがある) 30日(カード登録が必要。解約しないと有料に) パスワード管理もまとめたい人

ESET HOME セキュリティ エッセンシャル

1台・3台・5台から選べるので、守りたい台数に合わせやすいのが特長です。詐欺サイトへの対策(フィッシング対策)は全プランに入っています。iPhone 版はまだ公開予定の段階なので、パソコンや Android で使う人向けです。

ウイルスバスター クラウド

1つの契約で3台まで使えるので、自分のパソコンとスマホ、家族のパソコンなどをまとめられます。無料体験はクレジットカードの登録が不要で、終わっても自動で有料にはなりません。

ノートン 360

パスワード管理と VPN が付いているので、ほかの対策も1つの契約にまとめたい人に向いています。VPN は外出先の Wi-Fi などで通信を暗号化する機能で、詐欺サイトや偽アプリを防ぐ機能ではありません。表示されている価格は最初の1年間のもので、更新のときは高くなることがあります。無料体験はクレジットカードの登録が必要なので、続けないときは期間内に解約してください。

入れる前と、入れたあとにやること

  • 家族の端末に入れるなら、先に本人と相談する:製品によっては、管理する人が端末の状態などを確認できます。何が共有されるかを一緒に確かめてから入れます
  • 前に入れていたセキュリティソフトを消す:期限切れのものが残っていると、2つ入っている状態になります
  • 自動更新と、無料体験の終わる日を確認する:カレンダーに入れておくと忘れにくいです
  • 警告が出たときの確かめ方を決めておく:警告の中の電話番号やリンクは使わず、ふだんのアイコンや設定から自分でソフトを開いて確認します。判断できなければ操作を止め、製品の公式窓口に相談します

まとめ

  • いまのパソコンとスマホには、最初から守りが入っている。OS とアプリを最新にして、公式の入手先からアプリを入れ、標準の守りがオンかを確認するのが先
  • Windows 10 の人は、ソフトより先に ESU(2027年10月12日まで)に登録し、その後の移行を決める
  • 有料ソフトが役に立つのは、詐欺サイトに気づく仕組みを足したい人、家族の端末もまとめたい人、日本語で相談したい人
  • 選ぶときは、台数・詐欺サイトへの対策・更新料金と無料体験の条件の3つで比べる。試すなら、対応端末と解約期限を確認してから。標準の守りのまま使い続けてもかまいません

自分の場合に何から手をつければいいか分からないときは、3分セルフチェックで「今やること」を3つまでにしぼれます。