きほん公開

スマホのバックアップのやり方(iPhone・Android)

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  1. 1こんなとき

    ミナ

    スマホを落として、画面がつかなくなっちゃった…。写真、戻せるのかな。

  2. 2見るポイント

    カギまる

    バックアップを取っていれば、新しいスマホに戻す準備ができます。まずは自動の設定をオンに。

  3. 3次の一手

    カギまる

    写真の同期とバックアップの違いと、手元にもう1つ残す方法を説明しますね。

    ミナ

    壊れる前にやっておけば、あわてなくて済むね。

スマホのバックアップのやり方を、iPhone と Android に分けて説明します。

スマホを落として壊した、水没させた、なくした。乗っ取られて、アカウントに入れなくなった。そんなとき、写真や連絡先を取り戻せるかどうかは、バックアップを取っていたかどうかで大きく変わります。

先に結論を書きます。

  • iPhone は「iCloud 写真」と「iCloud バックアップ」、Android は「Google フォト」と「Google のバックアップ」。写真と、それ以外のデータ(設定やアプリのデータなど)は、別々の設定で残ります
  • オンにしたら、最後に取れた日時を確認します。無料の容量を超えると止まるので、ときどき、機種変更の前には必ず確認します
  • 容量が足りないときは、有料の容量を少し足すか、写真を外付けの SSD やパソコンにコピーして残します
  • いちばん大事な写真は、クラウドと手元の2か所に。手元の SSD は、保存するとき以外はつなぎっぱなしにしない
  • パソコンも、Windows 11 はファイル履歴、Mac は Time Machine で外付けのドライブに残せます

スマホのバックアップは必要?何が残せるか

バックアップは「壊れたときの備え」と思われがちですが、セキュリティの対策でもあります。

  • スマホの故障・紛失・水没:バックアップしてあったデータを、新しいスマホに戻せます
  • アカウントの乗っ取り:乗っ取られると、クラウドの写真を消されることがあります。アカウントと別の、手元のコピーがあれば、その分は残ります
  • ランサムウェア(ファイルを使えなくして身代金を求めるウイルス):パソコンのファイルが使えなくなっても、別の場所のコピーから戻せることがあります(ウイルス対策の考え方はセキュリティソフトは必要?で説明しています)

IPA(情報処理推進機構)も、日常の対策として、特に重要なデータは必ずバックアップを取るよう呼びかけています。

スマホのバックアップのやり方(iPhone)

iPhone のバックアップは、写真と、それ以外のデータで、残し方が違います。

  • 写真・ビデオ:「iCloud 写真」をオンにすると、iCloud に同期されます。iCloud 写真がオンのとき、写真は iCloud バックアップには含まれません
  • 設定・ホーム画面・アプリのデータ・メッセージなど:「iCloud バックアップ」で残します

写真:iCloud 写真をオンにする

「設定」→いちばん上の自分の名前→「iCloud」→「写真」を開き、「この iPhone を同期」(iOS のバージョンによっては「iCloud 写真」)をオンにします。写真アプリのライブラリのいちばん下に、同期の状況が表示されます。

それ以外:iCloud バックアップをオンにする

  1. 「設定」アプリを開き、いちばん上の自分の名前をタップ
  2. 「iCloud」→「iCloud バックアップ」を開く
  3. 「この iPhone をバックアップ」をオンにする
  4. すぐに取りたいときは「今すぐバックアップを作成」をタップ

自動のバックアップは、電源につながっていて、画面がロックされ、Wi-Fi につながっているときに作られます。同じ画面に最後にバックアップが作成された日時が出るので、何日も前のままなら、容量が足りないなどの理由で止まっています。

無料の 5GB で足りないとき

iCloud の無料の 5GB は、写真・バックアップ・メールなどで共用です。写真が多いと、すぐに足りなくなります。有料の iCloud+ は次のとおりです(月額・税込、2026年10月時点)。

容量 月額
50GB 180円
200GB 540円
2TB 1,800円

さらに大きい 6TB・12TB もあります。200GB 以上は家族で共有することもできます。

iCloud の容量を増やしたくない人は、パソコンにバックアップを作る方法もあります。Mac は Finder、Windows は「Apple デバイス」アプリから、ケーブルでつないで作れます。ただし iCloud 写真がオンのときは、写真はこのバックアップにも入らないので、写真は次の「手元にもう1つ残す」の方法で別に保存します。

スマホのバックアップのやり方(Android)

Android も、写真とそれ以外で設定が分かれています。

写真:Google フォトのバックアップをオンにする

Google フォトのアプリで、右上のプロフィールアイコンから「バックアップ」をオンにします。同じ場所に、バックアップの状況と、どの Google アカウントに保存しているかが表示されます。

それ以外:Google のバックアップをオンにする

機種によって画面の名前が少し違うので、「設定」アプリの検索欄に「バックアップ」と入れるのが早道です。

  1. 「設定」アプリで「バックアップ」を検索して開く
  2. 「Google One によるバックアップ」(機種によっては「Google によるバックアップ」)をオンにする
  3. すぐに取りたいときは「今すぐバックアップ」をタップ

アプリのデータ、通話履歴、連絡先、端末の設定、SMS などが対象です。同じ画面に、項目ごとの最後にバックアップした日時が出ます。

無料の 15GB で足りないとき

Google アカウントの無料の 15GB は、Gmail・Google ドライブ・Google フォトで共用です。メールが多いと、写真の分が足りなくなります。有料の Google One は、100GB で月額290円からあります。

「同期」と「バックアップ」は違う

iCloud 写真は、スマホとクラウドの中身を同じにする「同期」の仕組みです。iPhone で写真を消すと、iCloud からも消えます。Google フォトも、アプリで写真を削除すると、バックアップ済みのクラウドの写真も消えます(端末の中のコピーだけを消す「デバイスから削除」という機能は別にあります)。

消した写真はしばらく「最近削除した項目」やゴミ箱に残りますが、期限を過ぎると戻せません。アカウントを乗っ取られて消された場合や、アカウントに入れなくなった場合も、クラウドの写真には手が届きません。

そこで、いちばん大事な写真(家族、子どもの成長など)は、クラウドとは別に手元にもコピーを残しておくのがおすすめです。

反対に、パスワードを写したスクリーンショットのように、クラウドに同期されると困るものもあります。どこが同期されているかの確かめ方は、パスワードをメモ帳に保存するのは危険?で説明しています。

外付けSSDに写真をバックアップするやり方

手元に残す先は、パソコンか外付けの SSD です。すでにパソコンや外付けのドライブがあるなら、新しく買う必要はありません。パソコンに取り込んで、外付けのドライブにコピーすれば十分です。

パソコンを持っていない人や、パソコンの容量が少ない人には、スマホに直接させる SSD が手軽です。USB-C でつながり、スマホに対応している SSD なら、どの製品でもかまいません。

スマホに直接させる SSD の例

USB Type-C と USB-A の両方の端子が付いているので、USB-C の iPhone(15 以降)や Android にも、パソコンにも、1本でさせます。メーカーが動作を確認した機種は、製品ページで確認してください。容量は、いまの写真・動画の合計(iPhone は「設定」→「一般」→「iPhone ストレージ」で見られます)に、これから増える分の余裕を足して選びます。

コピーのしかた

  • iPhone:SSD をさし、「写真」アプリで残したい写真を選んで、共有ボタン→「“ファイル”に保存」→ SSD を選びます。「iPhone のストレージを最適化」をオンにしていると、元の写真がクラウドにしかないことがあり、保存のときにダウンロードを待つ必要があります
  • Android:SSD をさし、「Files」などのファイル管理アプリで、写真のフォルダー(DCIM など)を SSD にコピーします

コピーが終わったら、SSD 側で何枚か開いて、ちゃんと見られるかを確かめます。スマホの元の写真は消さないでください。消すと、また保存先が1つに戻ってしまいます。

日を決めて(月に1回など)コピーし、終わったら外して保管します。つないだままだと、ランサムウェアや故障の影響を一緒に受けることがあるからです。月1回の場合、そのあいだに増えた写真は、次のコピーまで手元にはないことも覚えておきます。家族の写真が入った SSD は、なくしたときに人の手に渡らないよう、決まった場所にしまっておきます。

なお、Lightning 端子の iPhone(14 以前や、iPhone SE の各世代など)には、そのままではさせません。その場合は、パソコンにいったん取り込んでから、外付けのドライブに保存するのが確実です。

パソコンのバックアップ

Windows 11 で外付けSSD・HDD にバックアップ

  • ファイル履歴:外付けのドライブに、ファイルの古い版も含めて自動で保存します。タスクバーの検索に「ファイル履歴」と入れて開き、ドライブを選んでオンにします。ドキュメントやピクチャなど、保存したいフォルダーが対象に入っているかも確認します。ドライブを外しているあいだは保存されないので、日を決めてつなぎます
  • Windows バックアップ:設定やアプリの一覧などを Microsoft アカウントに保存し、デスクトップやドキュメントなどのフォルダーを OneDrive(無料は 5GB)に同期します。新しいパソコンへの引っ越しに便利ですが、フォルダーは同期なので、パソコンで消すと OneDrive からも消えます

写真や書類を残すなら、外付けのドライブとファイル履歴の組み合わせが向いています。ドライブの容量は、残したいファイルの合計より余裕のあるものを選びます。

Mac で外付けSSD・HDD にバックアップ

Time Machine で、外付けのドライブに自動で保存できます。Apple は、Mac の容量の2倍以上のドライブを、Time Machine 専用で使うことを勧めています。「システム設定」→「一般」→「Time Machine」から設定します。

やらなくていいこと

  • 「3-2-1」を最初から完璧にそろえる:元のデータを含めて3つのコピー、2種類の媒体、1つは別の場所、という考え方です。目標としてはよいのですが、まずは「クラウド+手元」の2か所から始めれば十分です
  • 毎日、手でバックアップを取る:スマホは自動に任せ、手元へのコピーは月1回など決めた日だけで始められます
  • 高価な NAS(家庭用のネットワーク保存装置)を買う:設定や管理に手間がかかります。困っていないなら不要です
  • 手元のコピーを、何年も一度も開かずに置いておく:ときどき中身を開いて確認します

なお、アプリを入れ直しても戻らないデータがあります。LINE のトーク履歴や、認証コードを出すアプリ(認証アプリ)などは、各アプリの引き継ぎ・バックアップの方法を、機種変更の前に確認してください。

スマホのバックアップが取れているか確認する

  • スマホ:設定した直後に、「最後にバックアップした日時」と写真の同期・バックアップの状況を確認します。その後もときどき、機種変更の前には必ず確認します
  • 手元の SSD・パソコン:コピーした写真を何枚か開いてみて、いちばん残したい写真がそろっているかも見ておきます

確認のために、スマホを初期化して戻してみる必要はありません。

家族の写真や思い出を、もしものときに家族へ引き継ぐ方法はデジタル終活のやり方で説明しています。

まとめ

  • 写真とそれ以外は別の設定。iPhone は iCloud 写真と iCloud バックアップ、Android は Google フォトと Google のバックアップをオンに
  • オンにしたら、最後に取れた日時を確認。止まっていたら容量を見直す
  • 写真の同期はバックアップではない。いちばん大事な写真は、クラウドと手元の2か所に
  • 手元へはコピーで残し、スマホの元の写真は消さない。SSD は保存するとき以外は外して保管
  • パソコンは、Windows 11 はファイル履歴、Mac は Time Machine で外付けのドライブへ

スマホのアカウントを乗っ取られないための備えは、パスワード管理ツールの始め方もあわせてどうぞ。何から手をつければいいか分からないときは、3分セルフチェックで「今やること」を3つまでにしぼれます。