個人情報が流出したら最初にやること。連絡が来たときの確かめ方
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1こんなとき

ミナ
「個人情報流出のお知らせ」ってメールが来た…。どうしよう?
2見るポイント

カギまる
まずは落ち着いて、何が漏れたのかを公式の発表で確かめましょう。
3次の一手

カギまる
漏れた情報の種類によって、やることが変わります。順番に見ていきましょう。

ミナ
全部が危ないわけじゃないんだね。
利用しているサービスから「個人情報流出のお知らせ」が届いたり、ニュースで知ったりすると、不安になりますよね。個人情報が流出したら、まず何をしたらいいのか。どうしたらいいか分からない人のために、順番に整理します。
先に結論を書きます。
- まずは公式の発表で、何が漏れたのかを確かめます。お知らせのメールやSMSのリンクからではなく、自分で開いた公式サイトや公式アプリで確認します
- やることは、漏れた情報の種類によって変わります。全部の情報が危なくなるわけではありません
- 流出に便乗したお詫びや返金を装った偽の連絡が届くことがあります。こちらにも気をつけます
- 落ち着いたら、次の流出にそなえる対策(パスワードの使い回しをやめる、偽サイトに気づく仕組み)も、個人でできる情報漏洩の対策で紹介します
この記事では、連絡が来たときに順番に確かめることを説明します。
個人情報が流出したらどうなる?
個人情報が流出しても、すぐに被害が出るとは限りません。ただ、漏れた情報の種類によって、次のようなことが起きる可能性があります。
- パスワードが漏れた:同じパスワードを使っているほかのサービスにも、ログインを試されることがある
- カード情報が漏れた:身に覚えのない買い物に使われることがある
- メールアドレス・電話番号・住所が漏れた:本物らしく見せかけた偽のメール・SMS・電話が届きやすくなることがある
流出した情報は、「ダークウェブ」と呼ばれる、ふつうの検索では見つからない場所で売り買いされることもあります。ただ、自分の情報が実際にどこかに出ているかを個人で確かめるのは難しく、確かめられなくても、やることは変わりません。漏れた情報の種類に合わせて、下の手順で備えれば十分です。
1. 公式の発表を「自分で開いて」確かめる
流出のお知らせに見せかけた、**偽のメールや SMS(電話番号あてに届く短いメッセージ)**が送られてくることがあります。本物そっくりの見た目で、偽のログイン画面に誘導し、パスワードやカード番号を入力させようとします。
お知らせを受け取ったら、メールや SMS のリンクは開かずに、次の方法で確認してください。
- いつも使っているブックマークや、すでに入っている公式アプリから、そのサービスを開く
- どちらもない場合は、契約時の書類や会員カードなどに書かれた公式のアドレスを確かめて開く
- 検索して開くときは、検索結果の「広告」「スポンサー」と書かれた枠は使わない(偽サイトが紛れていることがあります)
- 公式サイトの「お知らせ」「重要なお知らせ」の欄を見る
公式サイトや公式アプリのどこにも同じお知らせがない連絡は、本物として扱わないでください。届いたリンクは開かず、問い合わせるときは自分で調べた窓口を使います。
公式の発表で確認するのは、主に次の点です。
- 何の情報が漏れたのか(パスワード、メールアドレス、電話番号、住所、カード情報など)
- 自分が対象になっているか(対象期間や対象者の条件)
- 利用者に何をしてほしいと書かれているか(パスワードの変更など)
2. 漏れた情報の種類ごとに、やることを決める
公式の発表で分かった「漏れた情報」に合わせて、やることを選びます。当てはまるものだけ見てください。
どの場合も、パスワードの変更やカードの手続きは、自分で開いた公式サイト・公式アプリ、またはカードの裏面などに書かれた番号から行います。メールや SMS に書かれたリンク・電話番号・添付ファイルは使いません。
パスワードが漏れた場合
- そのサービスのパスワードを変えます。公式の発表で変更を求められているときは、その手順に従います
- 同じパスワードをほかのサービスでも使っていたら、そちらも変えます。使い回していると、ほかのサービスにもログインを試されることがあるためです。メール、銀行、よく使う買い物サイトなど、被害が広がりやすいものから先に変えます
- 公式サイトでログイン履歴が見られる場合は確認し、覚えのない端末があれば「すべての端末からログアウト」などの機能を使います
- 多要素認証(パスワードに加えて、スマホに届くコードなどでも本人確認する仕組み)が使えるなら、この機会に設定します
使い回しをやめる方法は、パスワードを使い回さないための基本と、パスワード管理ツールの始め方で説明しています。
クレジットカードの情報漏洩:再発行は必要?
漏れた範囲によって、動き方が変わります。
- カード番号・有効期限・セキュリティコード(カード裏面などの3〜4桁)まで漏れた場合:身に覚えのない利用がまだなくても、カードの裏面などに書かれた番号へ自分から電話して、利用停止や再発行が必要か相談します
- カード番号の下4桁だけなど、一部だけの場合:利用明細を確認し、身に覚えのない利用がないか見ます。気になるときはカード会社に相談します
どちらの場合も、不審な利用を見つけたら、すぐにカード会社に連絡します。カード会社の**利用通知(メールやアプリのお知らせ)**を設定しておくと、気づきやすくなります。ふだんのカードの守り方は、スキミング防止カードケースは必要?の「先に確認する4つ」で説明しています。
メールアドレス・電話番号・住所などが漏れた場合
パスワードやカード情報が漏れておらず、公式の発表でパスワードの変更を求められてもいないなら、パスワードを急いで変える必要はありません。
代わりに、偽のメール・SMS・電話に気をつけます。漏れた情報を使って、本物らしく見せかけた連絡が届くことがあるためです。流出からしばらくたってから届くこともあるので、連絡が来たときは公式の窓口で確かめる習慣を続けてください。
マイナンバーが漏れた場合
マイナンバーは、パスワードのように自分で気軽に変えることはできません。ただし、不正に使われるおそれがあると認められる場合は、お住まいの市区町村に変更を申請できます。まずは市区町村の窓口に相談してください。
あわせて、マイナポータルに覚えのないログインがないかを確認し、役所や金融機関を名乗る連絡にも気をつけます。
何が漏れたか、まだ分からない場合
まず、今の時点で利用者に求められている対応があるかを公式の発表で確認します。調査中の場合は、続報がどこで発表されるか(公式サイトのお知らせ、アプリの通知など)を確かめて、続報を待ちます。
不安なら、そのサービスのパスワードだけ先に変えておくのも1つの方法です。その場合も、自分で開いた公式サイトか公式アプリから変えてください。
3. 便乗した偽の連絡に気をつける
流出のあとは、それに便乗した偽の連絡が届くことがあります。たとえば、次のようなものです。
- 「お詫びとして返金します。こちらから手続きしてください」
- 「流出の影響でアカウントが停止されます。本人確認をしてください」
- サービスの担当者を名乗って、電話でカード番号や暗証番号を聞く
迷ったときは、次のことを思い出してください。
- 連絡に書かれたリンクや電話番号は使わない。自分で公式サイトや公式アプリを開いて確かめる
- パスワード、ワンタイムパスワード(認証コード)、カード番号・有効期限・セキュリティコード、暗証番号は、電話やメールで聞かれても教えない。自分で開いていない画面にも入力しない
- 「今すぐ」「本日中に」など、急がせる連絡ほど一度立ち止まる
偽のメールや SMS を開かずに済ませる習慣と、うっかり入力してしまったときの対処は、偽メール・偽SMSの見分け方は覚えなくていい。開かずに済む3つの習慣で詳しく説明しています。
4. すでに被害があるときは
身に覚えのないログイン、知らない注文、カードの不正利用など、すでに被害が出ているときは、次の順で動きます。
- そのサービスやカード会社の窓口に連絡する(自分で調べた公式の連絡先から)
- 不正ログインが疑われるときは、公式のアカウント復旧の手順に従う。パスワードを変えるだけでは、相手のログイン状態が切れないサービスもあるので、「すべての端末からログアウト」や、登録されているメールアドレス・電話番号・認証方法が書き換えられていないかも確認する。ログインできないときは、公式の復旧窓口へ
- 届いた通知、利用明細、注文履歴、連絡した日時などを画面の保存やメモで残しておく(窓口への説明に役立ちます)
公的な相談窓口もあります。
- 今まさに被害が続いていて緊急のとき:110番
- 被害の相談:警察相談専用電話 #9110
- お金の請求や契約のトラブル:消費者ホットライン 188
- パソコンやスマホのセキュリティの相談:IPA 情報セキュリティ安心相談窓口
やらなくていいこと
不安なときほど、必要以上のことをしてしまいがちです。次のことは、やらなくて大丈夫です。
- パスワードが漏れていないのに、すべてのサービスのパスワードを今日中に変える:漏れた情報に合わせて、必要なところだけで十分です
- 慌ててアカウントを削除する:削除しても、すでに漏れた情報は戻りません。使わないサービスを整理するのは、落ち着いてからで大丈夫です
- 不安をあおる広告の有料サービスに、その場で申し込む:カード会社の利用通知など、すでに無料で使える確認で足りることも多くあります。必要かどうかは、落ち着いてから考えれば十分です
- 知らない番号からの「返金」「補償」の電話に、こちらから折り返す:確認は、自分で調べた公式の窓口から行います
次にそなえる:個人でできる情報漏洩の対策
流出そのものは、サービス側の問題で、利用者には防げません。個人でできる情報漏洩の対策は、漏れても被害が広がりにくくしておくことです。
- パスワードの使い回しをやめる:1つのサービスから漏れても、ほかのサービスに入られにくくなります。無料のパスワード管理で始められます。始め方はパスワードの使い回しをやめる方法で説明しています
- 偽の連絡に気づく仕組みを足す:流出のあとは、お詫びや返金を装った偽メール・偽SMSが届きやすくなります。習慣で防ぐ方法は偽メール・偽SMSの記事で、それに加えて詐欺サイトに警告を出すセキュリティソフトを使う方法もあります
セキュリティソフトは、入れなくても標準の守りで足りる人も多いです。端末ごとの判断はセキュリティソフトは必要?で整理しています。家族の分もまとめて備えたい人には、次の3つがあります(順不同。どれも30日間の無料体験あり)。
まとめ
- 連絡が来たら、公式の発表を自分で開いて確かめる。公式にないお知らせは本物として扱わない
- やることは、漏れた情報の種類で決める
- パスワード → そのサービスと、使い回し先を変える。ログイン履歴も確認
- カード番号・有効期限・セキュリティコード → 不正利用がなくても、カード裏面の番号からカード会社に相談
- メールアドレス・電話番号・住所 → 偽の連絡に気をつける
- 流出に便乗した偽の連絡が届くことがある。リンクや電話番号は使わず、自分で公式を開く
- すでに被害があるときは、サービスの窓口と公的な相談窓口へ



